ポスター発表リスト

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ポスターセッション参加方法(PDF)

コアタイム:奇数番号:15:40 ~ 16:10 偶数番号:16:10 ~ 16:40

番号 発表者 所属 発表タイトル
P01 山田志門 東北大学ELPH
IQ変調器を用いた高周波パルスの振幅位相平坦化による電子ビームの高品質化

概要

今回、t-ACTSのローレベル高周波システムにIQ変調器を導入し、熱陰極RF電子銃及び加速管に供給するRFパルスの振幅と位相の平坦化を行った。本発表では、RFパルスの振幅位相変調システム及び、電子ビームを用いたRFパルス平坦化の評価、コヒーレントアンジュレーター放射強度の測定による電子バンチ長評価の結果について報告する。

P02 島田尚樹 新潟大学自然科学研究科数理物質科学専攻核化学研究室
トレーサスケール気相化学研究に向けたHgCl2の揮発挙動

概要

マクロ量のHgCl2試料と分子数を段階的にトレーサ量まで減らした試料の揮発実験を行うと、分子数に関わらず試料は迅速には揮発しなかったが、温度に対する収率の変化に違いがあった。クロマトグラフィ実験では、揮発部での温度上昇をできるだけ早くすることが必要であることが分かった。

P03 東方海露 東北大学ELPH
DAΦNE におけるK+N 相互作用研究のためのK+ 識別検出器の開発と性能評価

概要

K 中間子を電荷の違いによる崩壊時間の差を利用して識別するKaon detectorの開発を行った。ELPH における陽電子ビーム、DAFNE におけるΦ中間子の崩壊により生じるK 中間子を用いて行った性能評価の結果について報告する。

P04 本多佑記 東北大学ELPH
ELPHでの低エネルギー電子散乱による陽子半径測定

概要

我々は電子散乱によって陽子半径の精密測定を目指す ULQ2実験を進めている。ULQ2実験では電子散乱としては史上最低エネルギーの電子ビームを使用し、低運動量移行領域での電子・陽子弾性散乱断面積測定から陽子半径を決定する。本ポスター発表では実験の現状について報告する。

P05 木野量子 東北大学理学研究科
ELPH BM4光子ビームラインにおけるビームモニタリングシステムの開発

概要

BM4光子ビームライン上?中流におけるビームプロファイリングを高精度かつ即時に行うためビームプロファイルモニタ(BPM)を開発した。プロファイルの位置精度は1秒の測定で10 μmを達成し、Twiss parameterや周回電子ビームプロファイル等の情報を得ることに成功した。

P06 森野泰斗 東北大学
J-PARC K1.1ビームラインでのラムダ陽子散乱実験にむけたビームホドスコープの開発

概要

J-PARC E86実験では高強度ビームを使用したΛp散乱実験を計画している。本研究では高強度ビームに対応したビームホドスコープ(BH1)の開発及び性能評価を行った。読み出しにはMPPCアレイを用いており、時間分解能として90 psを達成している。

P07 豊嶋厚史 大阪大学放射線科学基盤機構
ベータ線核医学治療研究に向けたSc-47の大量製造試験

概要

我々は、完全国産となるベータ線核医学治療法を目指し、電子加速器で大量製造が可能なSc-47に着目して、その大量製造法・精製分離法の開発をELPHで開始した。予備的な標識実験の結果も含め、現状を報告する。

P08 菊永英寿 東北大学電子光理学研究センター
核医学利用に向けた光核反応によるSc-47の大量製造

概要

本研究グループはこれまで1 g 以下のTi 同位体を用いて光核反応によるテスト製造を行い,化学精製まで含めたSc 同位体の製造法を確立してきた。 今回は,核医学のための基礎研究に向けてターゲット量を5-10 g まで増やした製造試験を行い,大量の47Sc を提供するための検討を行った。

P09 中瀬正彦 東京工業大学科学技術創成研究院福島復興・再生研究ユニット
福島原子力発電所汚染水処理廃棄物のリン酸塩固化体やTRU廃棄物の長期安定性評価のための放射線影響評価

概要

福島第一原子力発電所では多様な放射性廃棄物が発生しており、これらを処分するための廃棄体研究が進展している。廃棄体の処分には核種移行を考慮した被ばく線量評価、安全評価、放射線影響や核種浸出性の理解が必要である。ELPHでの電子線照射実験と東工大でのガンマ線照射実験の概要と照射後試験について報告する。

P10 初川雄一 量研機構
放射化白金錯体の製造と分析

概要

放射性白金を利用することで、新規白金錯体の体内動態特性などを明らかにすることが出来ると考えられる。そこで、まずは白金錯体合成に使用可能な試薬であるK2PtCl4に大強度電子加速器による制動放射線照射を行い、[191Pt]K2PtCl4を製造し、分析(Radio TLC, HPLC)を行った。

P11 外山裕一 中部大学ミュオン理工学研究センター
MiniPIX TPX3Fを用いたBM4光子ビームラインにおけるビームプロファイル測定

概要

NKS2グループで開発しているビームプロファイルモニタ(BPM)の位置分解能1.5 mm/segmentを補うため、約50μmの位置分解能を持つピクセル型半導体検出器MiniPIX TPX3F を新たに導入し、より高精度な光子ビームプロファイル測定を行った。ビームプロファイルの測定結果を報告する。

P12 杉崎史都 東京都立大学理学研究科化学専攻無機化学研究室
アルミニウムサンプルパンを使用したハロゲン元素の光量子放射化分析の検討

概要

アルミニウム製サンプルパンに試料を詰め、石英管を用いない照射方法で光量子放射化分析を行い、プラスチックを中心とした様々な試料中のハロゲン元素の定量を試みた。ハロゲン元素の感度の評価、単一コンパレータ法による定量の検討結果について報告する。

P13 川村悠馬 大阪公立大学
T2K実験ミューオンモニターに用いる電子増倍管(Electron Multiplier Tube: EMT)の電子ビームによる性能評価

概要

T2K実験のミューオンモニターでは新検出器としてEMTが挙げられており、これまでにELPHで4回のビーム試験が行われた。本講演ではELPH電子ビームを用いてEMTの温度依存性と放射線劣化の原因を探索した結果について述べる。

P14 岡部雅大 東北大学
軟X線コンプトン散乱によるガンマ線ビーム生成

概要

X線を用いたコンプトン散乱によるガンマ線ビーム生成の新技術開発がニュースバル放射光施設にて行われている。アンジュレーターで生成した軟X線を反射するための多層膜鏡の反射率の測定と、ワイヤースキャナーによる反射光の確認を行った。

P15 水野柾哉 東北大学理学研究科
FPGA回路を用いたNKS2実験のトリガーシステムの構築

概要

NKS2グループでは次世代実験に向け、従来測定室と実験室に分散していたトリガー生成論理回路、データ収集系を実験室に集約するため、リモートアクセス可能な汎用ロジックモジュールであるHadron Universal Logic (HUL)を導入した。

P16 池田隼人 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター,東北大学電子光理学研究センター
短寿命RIの供給に向けたCs-136大量製造およびSb-124の化学分離法の開発

概要

電子光理学研究センターも参画している短寿命RI供給プラットフォームにおいて,短寿命RI供給の要望が高まっている。本発表では,大量供給の要望があったCs-136および新規供給核種としてSb-124の製造と化学分離法の開発について報告する。

P17 秋山和彦 東京都立大学
家庭ごみ焼却灰及び溶融スラグに含まれる希少金属元素の回収を目指した光量子放射化法による成分同定

概要

家庭ごみ焼却灰を原料とする溶融スラグにはCo、Ni、Auなどの有価金属元素が多く含まれている。今回は東京都及び相模原市の清掃局から提供されたスラグに注目し、光量子放射化分析によって定量された有価金属元素について報告する。