GeV ガンマ実験室
物質の最⼩単位であるクォークは単独で存在することができず、陽⼦や中性⼦、中間⼦などの複合粒⼦状態「ハドロン」を形成します。通常は3個または2個のクォークで構成されますが、最近の研究では5クォーク粒⼦やハドロン分⼦状態を⽰唆する実験結果が得られています。これらの粒⼦のことを“エキゾチック(新奇な)粒⼦”と呼んでいます。
このエキゾティック粒⼦やハドロン励起状態の研究を通して、ハドロンの内部構造や性質を解明しようとしています。また、誕⽣後間もない頃の宇宙密度に匹敵する原⼦核内部でハドロンを⽣成し、その質量が軽くなる現象を探索しており、質量の起源は何かという根源的な問いに迫ろうとしています。私達は、⾼エネルギー光⼦ビームを陽⼦や原⼦核などの標的に照射してこれらのハドロンを「光⽣成」する実験を推進しています。