大強度電子線形加速器

70MeVの電⼦線形加速器(リナック)です。1967年に300MeV電⼦線形加速器の低エネルギー部として建設され、震災後は第1実験室に⼤強度電⼦ビームを供給する専⽤ 加速器として改修されました。8本の1m⻑Sバンド加速管および90度ビーム偏向部を含むトランスポートラインで構成されています。第1実験室まで輸送された電⼦ビー ムはチタン窓より取り出され、コンバータでガンマ線に変換し、ラジオアイソトープ(RI)製造や放射化学などの実験に⽤いられています。また、2020年、⼀次ビームを 使った陽⼦半径精密測定⽤ビームライン(ULQ2)が新設されました。

この電⼦加速器の特⻑は、平均電流が最⼤150マイクロアンペア、平均ビームパワーが5kWを超える⼤強度電⼦ビームを作り出せることです。これまでに、電⼦ビームエネルギー10~60MeVの範囲で運転実績があります。